「涙の表面張力」メンバーへの期待① : 向井地美音

小栗有以と向井地美音
岡部チームAのセンター・エースの座は、小栗有以と向井地美音の2人が奪い合うことが予想されます。
向井地美音は次世代メンバーの中でも安定した人気を誇り、44thシングル「翼はいらない」で単独センターに抜擢されましたが、第9回選抜総選挙では17位と痛恨のランクダウンで選抜落ち。
一方、小栗有以は昨年卒業した渡辺麻友が認めた後継者ということで追い風も吹いており、人気急上昇中。
小栗有以のシングル単独センター待望論も根強く、一見、向井地美音がチームA内、およびAKB48内のエース争いに遅れをとっているように見えます。
しかし、小栗有以はまだ16歳。
女性アイドル業界全体として高齢化が進む中、16歳という年齢はまだ若く、深夜の生放送番組・イベントに出演できなかったり、グラビアなどにおける衣装の制限があったり、活動に制約があります。
また、学業との両立も難しいところであり、アイドルとしてフルに活動することができない年齢です。
一方で、向井地美音は20歳。
アイドルとしてフルに活動できる年齢です。
小栗有以が安定した人気を獲得し、アイドルとしての適齢期を迎えるまでは、向井地美音を現行のエースとして立てるのが自然だと考えられます。

 

脱・大島優子の後継者
向井地に卓越したセンター適性があるかと言われたら疑問符がつきます。
同期の15期生には、カップリング楽曲を中心に数々の楽曲でセンターを務め、ドラマの主演にも抜擢された大和田南那という絶対的存在がいました。
大和田南那と向井地美音の関係は、前田敦子大島優子の関係にも例えられ、大和田が卒業するまでは、向井地は大和田に次ぐ二番手という印象がありました。
大島優子は卒業に際し、自身のヘビーローテションのセンターの座と衣装を向井地美音に託し、事実上、向井地は大島優子の後継者といった形になりました。
その後の組閣で、向井地は大島優子が加入から卒業まで所属していたチームKに配属され、このまま大島優子の後継者として活動すると思われました。
しかし、今回の組閣では大島優子が一度も所属したことのないチームAに配属されました。
事実上、大島優子の後継者という看板は外した形となりました。
子役出身である、低身長であるなど大島優子と表面的な共通点はたくさんあったものの、大島優子の魅力の1つであった低身長をカバーするはつらつなパフォーマンスは誰にも真似できるものではありません。
大島優子の後継者という重すぎる看板を外し、大島優子のようなセンターあるいは、センターそのものに固執しないことで向井地本来の魅力が引き出せるのではないかと考えます。

 

直近の成功者 川栄李奈に続け
チームAは前田敦子をはじめ、大島麻衣小嶋陽菜篠田麻里子指原莉乃などAKB48の活動を行いながら外仕事を着実にこなすメンバーが多く在籍していました。
残念ながら、向井地美音は低身長で小嶋陽菜篠田麻里子のようなモデル仕事には向いておらず、優等生な印象が強いため大島麻衣指原莉乃のようなバラエティー仕事にも向いていません。
そのため、彼女が請け負える外仕事は消去法で女優業となります。
前田敦子大島優子など卒業後、主演クラスの女優として活躍するメンバーもいますが、一度主演級の待遇で迎えられてしまうと、主演以下の役でキャスティングされにくく、継続的にメディアに出続けることは難しくなってしまいます。
しかし、卒業生で元チームAの川栄李奈は脇役クラスの女優として継続的に数々のドラマに出演し、複数のCMに出演するなど人気を博しています。
脇役を演じることは主演を演じるより敷居が低いように感じますが、主演を立てながら演技するという高度なスキルや、華がありすぎてもなさすぎてもいけないという奇妙な資質が求められます。
向井地はドラマ「豆腐プロレス」で、主演の宮脇咲良の親友役を名演していたことから、脇役を演じるスキル・資質が十分にあると考えます。
子役時代、ドラマ「アンフェア」にて、主人公の篠原涼子の娘役を演じたという輝かしい経歴を前面に押し出しながら、向井地がAKB在籍中に第二の川栄李奈になることを期待します。

 

まとめると…
◯小栗有以が育つまでは向井地美音
向井地美音大島優子ではない
川栄李奈のような脇役もできる女優に