48グループを終わらせるのは「NGT48」ではなく「まとめサイト」
私がAKB48グループに惹かれた理由は、圧倒的な情報量でした。
何百人ものメンバーが365日、何かしらの形で情報を生んでいます。
今日も全国各地で劇場公演やイベントが開催されているはずです。
毎月のようにCDがリリースされ、楽曲の数は1000を優に超えています。
どんなに熱心なファンでも、すべての情報を追うことができません。
したがって、ファンは情報収集のためにまとめサイトを閲覧します。
まとめサイトとは、ネット掲示板における書き込みをまとめたもので、広告収入で利益を得ているアフィリエイトのサイトです。
ファンが自主的に運営しているもので、取り上げられる内容には偏りや誤りもありますが、
大手まとめサイトは一定以上のクオリティーの記事を毎日更新しているため、非公式ながらニュースサイトとしての役割を果たしています。
また、このまとめサイトは「入り口」の役割を果たすこともあります。
何かしらの機会でまとめサイトの記事にたどり着き、沼にはまるようにファンになっていくということもあります。
このように、まとめサイトは48グループの新規ファンの獲得や既存ファンの維持に一役を買っている存在です。
しかし、NGT48の騒動以降、すべての48関連のまとめサイトが連日、NGT48の話題を取り上げるようになりました。
もちろん、騒動から何ヶ月も経っているのに連日、何かしらの話題、いわゆる”燃料”が投下され続けている現状がおかしいのですが…
一部のサイトでは、扇動的なタイトルと内容を含むものや、事実かどうかわからないものを事実として紹介するものがあります。
しかし、まとめサイトの管理人の心理も容易に理解できます。
彼らはボランティアでまとめサイトを運営しているわけではなく、運営により収益を得ています。
したがって、より閲覧数を稼いで広告収入を得たいのです。
NGT48の一連の騒動は、AKB48グループではない層からの注目度が高いため、NGT48関連の記事のアクセス数が高いことは容易に予想がつきます。
しかし、これによって問題であるのは、NGT48以外の情報の伝達が行われなくなるということです。
もちろん、NGT48以外のグループの出来事をまとめるサイトもありますが、NGT48関連の記事の方が儲かるため記事にする必要はありません。
まとめサイトがNGT48一色になることで、NGT48はおろかほかのグループのファンが情報を得ることができず離れていき、もちろん新規ファンの獲得も見込めません。
48G関連のまとめサイトは基本的に以下のようになっています。
古参・大手まとめサイト
AKB48グループから坂道グループ、秋元康がプロデュースする他のグループから指原莉乃のプロデュースするまで幅広い話題をカバー。
広告収入を得ようとする傾向が強いため、48グループまとめと言いながら、注目度の高い坂道シリーズの話題を取り上げることがある。
グループ別まとめサイト
SKE48であればSKE48のまとめサイト、欅坂46であれば欅坂46のまとめサイトといったように、特定のグループの話題をカバー。
最近では、坂道シリーズをまとめるものや、あるグループのまとめサイトといいながら、他のグループの話題を取り上げるものもある。
影響力が強いのは前者です。
NGT48騒動を落ち着かせたり(風化してはいけませんが)、48グループで真面目に頑張っているメンバーが日の目を浴びるには、まとめサイトの正常化が必要であるといえます。
しかし、まとめサイトはボランティアではありませんので、ボランティアでまとめサイトを運営する有志ファンが現れるか、運営側が主導でニュースサイトを作る必要があるといえます。
運営側が作るニュースサイトは現実的ではありますが、まとめサイトのような世俗的なおもしろさを提供できるかが要です。
また、運営が推したいメンバーに関連する情報を取り上げるだけでなく、運営が干しているメンバーに関連する情報も取り上げなければなりません。
兎にも角にも、私自身、まとめサイトや掲示板がNGT騒動ばかりでうんざりです。
もちろん、風化してはいけないと思いますが、魅力的な情報に溢れる48グループに戻ってほしいと願っています。